銀行の審査基準 
そもそも誰が決裁しているのか? 
担当の銀行員が起案した書類に対して、銀行融資のOKを出すことを「決裁」を受けると言うことが多いようです。 
大きく分けると、決裁者は、次の4通りが考えられます。 
a.支店長 
b.銀行本部の審査部門の審査役など 
c.銀行本部の審査部門の部長など責任者 
d.銀行の役員会 
誰が決裁をするのかは、銀行内部の規則で定められています。 
銀行融資金額・銀行融資期間・銀行融資金利など、また、業種によっては支店長が決裁できない場合もあります。 
支店長によっても、決裁できる銀行融資金額が違います。 
支店の規模によって、支店長の決裁金額が違うのです。 
決裁をする人が誰かによって、銀行融資を申し込んでから、回答をもらえるまでの期間が違います。 
その時間的なスケジュールを把握しておかないと、銀行に相談する時期を見誤ります。 
キーマンは誰? 
銀行から資金調達(銀行融資・銀行借入)をする場合、スムーズに話を進めるためには、銀行のキーマンは誰か?を掴んで銀行対策をすることが重要です。 
銀行は、必ずしも仕事が出来る人が昇進する訳ではないという組織です。 
したがって、支店長が必ず融資に精通しているとは限りません。 
支店のなかで、実質的に誰がOKをすれば、銀行借入ができるのか、また、その人が誰なのかをお取引銀行と常日頃コミュニケーションをとって(銀行対策をして)把握するようにしましょう。 
1.銀行の担当者がいないで、窓口で銀行借入を申し込む場合 
この場合は、融資窓口の銀行員と話をするしかありません。 
したがって、できるだけ準備を整えて、銀行借入の相談に行くようにしてください。 
2.銀行の担当者がいる場合 
この場合、担当者を通して銀行借入の相談をする訳ですが、出来るだけキーマンに会えるようにしてください。 
誰がキーマンか?は、常日頃から銀行の担当者とコミュニケーションをとるように(銀行対策を)して、掴んでおく必要があります。 
雑談のなかで、それとなく聞けば、だんだんと分かってきます。 
例えば、担当者の経歴を聞くことで、担当者の実力を図れます。 
また、上司の様子を聞くのも重要です。特に、転勤などで変わった時には、経歴などを聞いておきましょう。そして、「今度の上司はどうなの?」と担当者に聞くようにしてください。 
これで、様子が把握できると思います。 
銀行借入を相談して説明した後、同じ様なことを再度聞いてくる担当者は要注意です。 
良く把握できていないで、上司からヒアリングするように指示があったと考えてください。 
ヒアリングしてくるように指示した上司をそれとなく聞いて、銀行借入の申込の際には、担当者を通じてその上司と会えるように心がけてください。